こんばんは。
子どものこころと発達ポジティブラボの香川です。
今日は、2024年8月13日で、夏休み真っ只中です。
子どもと一緒にお祭りに行ったり、おじいちゃんやおばあちゃんのお家に出かけたり、親戚が遊びに来たり、旅行やご飯に出かけたり・・・
そんなイベントが多いのも、この時期ではないでしょうか。
街中でたくさんのご家族を眺めているうちに、なぜこのラボを立ち上げようと考えたのか改めて書いてみたくなりました。よろしければお付き合いください。
子育ての悩みがあるとき、どうするか?
私は、臨床心理士・公認心理師として、普段は子育てに関する相談や、子ども本人に対する発達支援・心理支援のお仕事を日々行なっています。
一方で、私たちのような心理職のところに相談に来てくださる方は、非常に限られていると言われています。
例えば、令和2年度少子化社会に関する国際意識調査(2021(令和3)年3月内閣府)によると、育児に関する悩みの相談先として「育児や発達に関する専門機関」に相談すると答えた方は、6.4%です。
また、同調査によると、育児に関する悩みの相談先としては「配偶者(パートナーを含む)」が最も高く(81.1%)、次いで「自分の親又は配偶者の親」(71.5%)、「友人」(46.1%)の順となっています。
このことから、多くの方が、「身近な人」に相談することがわかります。
身近に子育てのことを相談できる方がいらっしゃるのは、私はとても素敵なことだと思います。
「必要なときにサポートを得られる」ということは、メンタルヘルス上の問題の予防にもつながるとさまざまな研究によって明らかにされています。
・・・つまり、「身近な人に相談するのはやめて、心理職に相談しましょう」と言いたいわけではありません。
きっと、子育ての「ちょっとした困りごと」や「このやり方でいいのかな?」という瞬間はたくさんあって、多くの場合、ご自身の努力や、身近な人の支えがあって乗り越えておられるのだと思います。
しかし、壁に当たる日もあるかもしれません。
別に壁に当たっていなくても、「もっとほかの方法があるなら知りたい」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときに、「あ、あそこ見てみよう」と思っていただけるようなセミナーや記事、ツールなどを公開していければと思い、このラボを立ち上げました。
このラボでは、国内外のさまざまな研究によって効果が確かめられている方法に基づいて、情報発信をしていきます。
(※このサイトで紹介する内容は、一般的に有効である可能性が高いものであって、あなたの家庭にとって効果的であることを保証しているわけではありません。主治医がいらっしゃる方やすでに専門職に相談されている方は、その方々に意見を求めてください。また、「サポートを受けながら取り組みたい」という方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。)
心理学の知識や技術を子育てに
私は、特に「応用行動分析学(ABA)」を専門に学んで、実践をしています。
「なんだかとっつきにくそう」と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、なかには、皆さんが自然にやっておられることがあると思いますし、「自分のやってることって、こういうふうに理論づけできるんだ」と感じられるようなことも多いのではと思います。
子どものこころと発達ポジティブラボでは、イメージ的には、以下の2つの方向で情報を発信していければと考えています。
①「ABA→子育て」(ABAを子育てに応用する)
②「子育て←ABA」(子育てでやっていることをABAの視点からみてみる)
①「ABA→子育て」は、「理屈を知ってから子育てに応用したい」と思う方におすすめです。
現在行っている「子育てに活かすABA」の講座は、この方向の講座です。
「理屈はわかるけど、どうやって子育てのなかで使うの?問題」をできるだけ避けられるように、具体的な例やワークを取り入れています。
②「子育て←ABA」は、例えば、「買い物のやり方を教えるときに、どうやって教える?」「子どもをどうやってほめたらいいの?」など、日常生活での例から入るパターンです。
「なぜ、その方法が役立つのか?」をABAの視点から解説していきます。
子育てのなかでのツールの一つとして取り入れていただけるような簡単なシートなどを作成していきたいと考えています。
このブログやメルマガ等で発信をしていきますので、ぜひ、覗いてください。
また、オーストリアで開発され、世界中で実施されている前向き子育てプログラムTriple Pのセミナーシリーズでは、各回のテーマに応じた子育てアイデアを紹介いたします。
直近では、8月18日に、ティーンエイジャー(小学校高学年〜高校生くらいまで)を育てている方向けのオンラインセミナー「ティーンエイジャーの人間関係を助ける」を行います。
子育てのアイデアがたくさん詰まっていますので、ぜひこちらもご検討ください。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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